大腸内視鏡・胃カメラの専門クリニック
医療法人 桐山クリニック
〒370-0065 群馬県高崎市末広町235-8 (高崎駅から5分)
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休診日 | 水曜・祝日 |
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大腸がん検診
大腸がん検診は便潜血検査として行われます。便を2日間にわたって採取し、その中に血液が混じっていれば、陽性と判定されます。その結果を踏まえて、大腸内視鏡などの精密検査を行います。
自治体のがん検診でも、企業健診でも行われています。
どうして大腸がんをターゲットにするのでしょうか?
大腸がんは現在がん罹患率の高い疾患です。また大腸がんによるがん死亡は2018年では肺がんに次いで2番目に多くなっています(国立がん研究センターがん情報サービス、人口動態統計による全国がん死亡データより)。さらに群馬県においては、大腸がん(結腸癌・直腸がん合計)が2080とがん罹患数が最も多い癌腫となっています(平成25年群馬県がん登録事業報告)。
一方で、がんは医療の進歩により診断も治療も向上しています。がんと診断されても転移や再発が無いように治療ができれば、根治も期待できます。がんと診断されても生存可能です。
このがんと診断されてからの生存率が重要で、がんと診断され治療して生命を救える率を示す指標です。大腸がんにおける部位別5年相対生存率でみると、大腸がんの5年相対生存率は男性71.7%、女性で71.9%となっています。全部位の5年相対生存率は男性62.0%、女性66.9%であり、大腸がんの5年相対生存率の方が全部位のがんの5年相対生存率に比べて高くなっています(国立がん研究センターがん情報サービス、地域がん登録によるがん生存率データ)。つまり、がんの中では大腸がんは生存率が高く、早期発見にすれば、たとえ癌と診断されても完治でき、命を救うことができるといえます。
大腸がんは早期発見で完治が期待できるがんと言えるため、検診でがんの可能性がある方を早めに見つけることが重要で、大腸がんがターゲットになっています。
検診陽性の場合は・・
日本の場合には、検診便潜血法は2日法を採用しており、検診対象の方に便を自宅で採取していただいています。
検診は、無症状の方に行うものです。この便潜血による検診も同じで、持続する腹痛や改善しない便秘や出血など症状がある方は、初めから内視鏡検査を受けることがよいでしょう。
大腸がんと腺腫
大腸がんとともに大腸の中にできやすい腫瘍として腺腫があります。この腺腫も便潜血陽性のために行った大腸内視鏡検査で見つかることの多い腫瘍です。
少し専門的になりますが、組織学的に腺腫とされている状態は良性と考えられます。この腺腫が経年変化によりサイズアップしたり形態が変わったりすると悪性化し大腸癌となります。便潜血陽性と診断されて大腸内視鏡検査を行った方の中には腺腫が見つかる方もたくさんいらっしゃいます。
この腺腫の段階で発見できれば、内視鏡切除することができます。確実に切除すれば大腸がんに悪化することも防ぐことができ、内視鏡治療することができればおなかを切ることもなく、身体への負担も少ないまま治療ができます。
この腺腫で発見して、確実に治療することで大腸がん死亡を減らすことができるため、便潜血検査による大腸がん検診と、その後の大腸内視鏡検査は、無症状の方の大腸がん死亡を減らすことに有効と考えられています。
「血便が出たけど、今年に受けた便潜血検査が陰性だから大丈夫ですよね?」というような質問をされることがあります。
この質問においては、「大丈夫とは言えない」と考えた方がよいでしょう。実際に数か月前に受けた便潜血検査が陰性であっても、ドックなどで受けた大腸内視鏡検査で大腸ポリープや大腸がんが発見されることも少なくありません。
便潜血検査は、無症状の方を対象としている検診です。血便など症状のある方は、診察の上で基本的には内視鏡検査をはじめから受けることが望ましいでしょう。
大腸がんのリスクが高い人は?
腺腫や大腸がんなどの大腸の病気は、大腸がんの家族歴のある方、肉食中心の食生活の方、脂っぽいものなど高脂肪食中心の方、たばこを吸う方、運動不足の方や、便秘気味の方にできやすい傾向があります。
また年齢とともに大腸がんは増えていきます。一般的には40歳以上が大腸がん検診の対象となっていますが、年齢の高い方や先述のように大腸がんリスクの高い方は特に注意が必要です。
桐山クリニックでは大腸がんを少しでも減らせるように内視鏡検査も積極的に行っております。
検査ご希望の方や内容について詳しく聞きたい方も、遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。
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