大腸内視鏡・胃カメラの専門クリニック

医療法人 桐山クリニック

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からだの部位からわかる病気

十二指腸・膵臓・胆道の病気

十二指腸は消化管のなかでも特殊な部位です。肝臓からの胆汁や膵臓からの膵液といった消化液が十二指腸内に分泌され食べ物の消化吸収の中できわめて重要な役割を担っています。

そのためそれぞれは隣り合う位置に存在し、一つの臓器の原因がほかの臓器の症状をきたすこともあり、症状や疾患の原因も入り組んで複雑になっています。

十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜の壁が傷ついて掘れたようにえぐれた状態を潰瘍といいます。胃潰瘍と同じようにピロリ菌感染や消炎鎮痛剤の内服などが原因となり発症します。喫煙やストレスも潰瘍の原因の一つです。

十二指腸の粘膜は胃の粘膜に比べて胃酸に対する抵抗力が弱い粘膜です。十二指腸潰瘍は、胃酸の分泌が高い状態で、十二指腸の粘膜が傷つけられてしまうことで生じると考えられています。

 十二指腸潰瘍の主な自覚症状は腹痛です。胃潰瘍に比べやや右寄り、背中寄りの痛みを感じて受診する方が多い疾患です。また胃潰瘍は食後3~4時間後に痛むことが多く、十二指腸潰瘍では空腹時に痛むことが多くみられます。

十二指腸潰瘍も悪化すると穴があくことがあります。穿孔だけでなく、周りの臓器に食い込んでしまう穿通の状態になることもあります。早めの受診が肝要です。

ほかにも潰瘍によって消化管運動が障害されると、ゲップや胸やけなどが起こります。さらに吐き気や嘔吐、食欲不振により体重が減少することもあります。

十二指腸潰瘍も消化管出血のおもな原因です。比較的若年の方の貧血は十二指腸潰瘍など消化管の潰瘍をまず念頭に置いて検査治療します。潰瘍からの出血が便の方に流れると、血液に含まれる鉄分の色で便が真っ黒になります。

十二指腸潰瘍の治療には、胃酸を抑える薬や、粘膜を保護する薬を使い治療を行います。ピロリ菌感染がある場合には除菌を行います。十二指腸潰瘍は完治しないと繰り返しやすく、変形や狭窄をきたしやすい疾患です。症状がよくなったからといって自己判断で受診を中止したり治療を中断しないようにしましょう。

十二指腸憩室

十二指腸憩室は十二指腸壁の一部が袋状に突出したもので、十二指腸下行脚、中でもVater乳頭近傍が好発部位です。多くが無症状で、胃のバリウム検査や内視鏡検査で偶然発見されることが多いですが、まれに腹痛や発熱、出血や穿孔を伴うような急性憩室炎、閉塞性黄疸、胆管炎、膵炎などを引き起こすことがあります。

十二指腸憩室と診断されても症状がなければ、治療は必要ありません。憩室炎の炎症所見や出血などがある場合には抗生剤治療や内視鏡止血などの処置が必要になります。

急性膵炎

急性膵炎の原因として男性ではアルコール、女性では胆石が最も多いといわれています。男女比は31で男性に多い疾患です。

急性膵炎の典型的な症状は上腹部の激しい痛みですが、膵臓が背中に近く位置していることから背部痛として感じる場合もあります。ほかの症状として吐き気や嘔吐、発熱を認めることもあります。

急性膵炎は重症の場合、循環障害や呼吸障害などもきたし多臓器不全を合併することもあり集学的な医療を行っても致命的となることのある疾患です。そのため飲酒や胆石などの病歴に加え、腹痛の症状、血中又は尿中の膵酵素、超音波・CT・MRIなどの画像診断により急性膵炎を診断しさらにその重症度の判定を行う必要があります。

基本的な治療法は禁食と補液によって炎症をコントロールします。腹痛などの症状が消失したら、脂肪制限食の摂取を開始します。

慢性膵炎

膵臓には、消化酵素を含む膵液を十二指腸に分泌して食物を消化する働きと、インスリンなどのホルモンを血液中に分泌して血糖をコントロールする働きがあります。

慢性膵炎では、長期間の膵臓の炎症によりこれらの働きが徐々に低下してしまいます。炎症の繰り返しにより膵臓が硬くなり線維化をきたし、また膵臓の中に膵石ができたりします。

原因として最も多いのは、長期間の大量の飲酒です。膵臓の炎症であるためその位置であるみぞおちの痛みや背部痛を自覚して受診することが多い疾患です。また胃の後ろに位置するため、飲酒や食べ過ぎたあとにいつも胃が痛くなるという症状で受診されることもあります。

アルコール性膵炎では、断酒が大原則です。飲酒を継続する限り膵組織へのダメージは進行します。膵臓の負担を減らすために、食生活の改善も重要で低脂肪食とします。疼痛が緩和できない時には禁食と中心静脈栄養などが必要となることもあります。

胆石症

胆石とは肝内の毛細胆管から十二指腸乳頭までの胆汁の排出経路である胆道系のどこかに結石ができる病気です。形成された結石の部位により胆嚢結石・総胆管結石・肝内結石に分けられますが、胆嚢結石が約70%と多いため、一般的に胆石というときは胆嚢結石のことを示します

無症状で健診やドックでみつかることも多い胆石症ですが、一方で食後や夜間に突発する右季肋部痛、心窩部痛、悪心・嘔吐などの症状がみられることもあります。右肩や背部に痛みが放散し胆石発作として症状が数十分~数時間持続することもあります。

腹部超音波検査やCT検査、血液検査、核磁気共鳴胆管膵管撮影や内視鏡を用いた胆管膵管造影検査で診断されます。加齢とともに増加し、中高年以上に好発します。

治療としては、症状の有無・胆石の性状や部位などで治療方針を決めます。

・胆嚢結石:無症状の場合は経過観察となりますが、胆石発作を繰り返したり、感染症などの合併症がみられる場合には薬剤や腹腔鏡下胆嚢摘出術などの治療が必要となります。

・総胆管結石:症状の有無にかかわらず、内視鏡的・外科的治療が原則となります。

・肝内結石:肝萎縮・胆管狭窄がなく軽度の場合は経皮経肝胆道鏡や経口的内視鏡治療、肝萎縮例や癌の合併例は肝切除術が行われます。

胆のう炎

 胆嚢に生じた炎症で、90%以上は胆嚢結石により起こります。胆嚢の出口の胆嚢管に胆石が詰まり閉塞され、二次的に細菌感染が加わることで発症します。

食後の右季肋部痛や上腹部の圧痛・発熱や悪心嘔吐などがみられます。

胆石以外では、胆嚢の血流障害・化学的な障害、膠原病、アレルギー反応、胃切除の合併症などが発症に関与します。胆嚢結石のある人や中高年以上の人に好発します。

血液検査、腹部超音波検査やCT検査で診断されます。

治療としては、原則として、胆嚢摘出術を前提とし重症度に応じた治療を開始します。

初期治療では、絶食・輸液・抗菌薬・鎮痛薬の投与を行い、炎症の程度により胆嚢内の胆汁や細菌を含んだ胆汁を専用の管を入れて体外に排出させる胆嚢ドレナージや胆嚢摘出術が行われます。

症状のある方は

他にも十二指腸や膵臓や胆道の疾患は数多くあります。

桐山クリニックでは消化器科・胃腸科として十二指腸や膵臓や胆道の診断や治療を行っています。

気になる症状がある方は、遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。

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代表医師紹介

桐山 真典

医学博士

消化器内視鏡専門医・指導医

消化器病専門医ほか・・・