大腸内視鏡・胃カメラの専門クリニック

医療法人 桐山クリニック

〒370-0065 群馬県高崎市末広町235-8 (高崎駅から5分)

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Ultrasound Sonography

超音波検査

超音波(エコー)検査は症状があるときにリアルタイムに評価できる、体の負担もない非常に優れた検査です。

胃のあたりなど腹部に症状があり、何らかの病気になっている可能性があるときには、その原因を見つけるためにいろいろと必要な検査を行うことがあります。そのなかでも代表的なものが胃カメラとエコー検査です。

エコーとは超音波検査のことを言い、レントゲン検査やCT検査と比べて被曝がないため、安心して受けることができます。

痛みのない検査で受ける人の負担も軽く済みます。また大掛かりな事前準備を行う必要がないため、手軽に行えることも利点の一つです。

おなかが痛いという患者さんの場合でもその原因が胃であるとは限りません。胆のうや腎臓など胃の周囲から痛みが来ている可能性もあります。胃カメラでは胆のうや腎臓を見ることはできませんが、超音波検査ではこれらの臓器に加え、肝臓、脾臓、膵臓などの検査も行うことができます。検査を組み合わせることにより痛みの原因や異常を探ることができるのです。

超音波検査が役立つ主な病気

胆石症

胆のう結石症いわゆる胆石のことです。超音波検査では得意とする疾患です。超音波検査では、その反射の違いから硬いものと柔らかいものをとらえることが得意です。

結石はまさに石の硬さであり、特徴的なエコー所見があります。結石の表面は硬く反射するように認められ、さらに結石の後ろにはエコーが通らないため、結石の後ろは黒い画像になります。また胆石といっても大きな結石が一つある場合や細かな結石が集まっている場合など、様々な状態が確認できます。さらに痛みが出るようなると炎症をきたしやすく危険な状態と言えます。

「胃が痛い」といって受診する患者さんの中にも、エコー検査を行うと胆石が見つかり、その治療で症状がよくなる患者さんもたくさんいらっしゃいます。胃と胆のうは近い位置に存在するため症状がにています。そのため当院でも胃のあたりの痛みなど症状がある場合には内視鏡検査だけでなくエコー検査も積極的に活用しています。

胆のうポリープ

健診やドックなどで指摘されることが多い疾患です。胆のうポリープの多くは胆のうの壁にコレステロールの塊が付着して形成されています。ただし、中には腫瘍性のものがあり、増大傾向があるかどうか正しい評価が大切です。10mm以上になると悪性の鑑別が必要で、胆のう癌も念頭に手術治療が必要となることもあります。ポリープのサイズや形態の変化など精密な検査が必要な場合にはエコー以外のMRI(MRCP)やCTなどの検査が必要です。

腎結石・尿路結石

腎臓や尿管など尿の流出路に石ができてしまう病気です。腎臓と膀胱をつなぐ尿管は非常に内腔が狭い管であり、この尿管に結石が引っかかるとその結石が尿をせき止めてしまうため、激しい痛みとともにひどくなると水腎症という危険な状態を引き起こすことがあります。腎臓はどちらかというと背中に位置するため、おなかというより背中の痛みとして受診することもあります。そのためエコーでも背中から検査することがあります。

虫垂炎・憩室炎

おなかの痛みで受診したときにエコー検査で腫れた虫垂や大腸の壁の炎症を認めることがあります。虫垂炎は小さなお子さんでも発症する疾患です。おなかの診察による痛みの所見が診断や治療には非常に重要ですが、はっきりと症状を伝えられないお子さんの場合でも、炎症の程度などの評価にエコーはその力を発揮します。負担の少ないエコー検査だからこそすぐに、お子さんでも大人でも、症状の場所を確認しながらリアルタイムに評価することができます。

肝のう胞・腎のう胞

肝のう胞や腎のう胞は比較的エコーで見つかる所見です。のう胞は液体の溜まったカプセルのようなもので、ほとんど無症状であり病的意義はあまりありません。胆のうポリープや肝血管腫とともに、ドックや健診で指摘されることが多くあります。

ただし腎のう胞の中には多発傾向で腎機能に異常をきたすものもあります。自己判断せず正しく医師に診断してもらう必要があります。

また膵臓にものう胞性病変が見つかることがあります。膵臓ののう胞性病変は膵炎や悪性化する病変が認められることがあり注意が必要です。

脂肪肝

疾患として多いのが脂肪肝です。飲酒や肥満、運動不足などが原因となりやすいです。肝臓の細胞内に脂肪が蓄積した状態で、エコーで肝臓が白っぽくみえるのが特徴です。血液検査の肝機能検査の異常とともに指摘されます。健康な方に見つかりやすい疾患ですが、放置すれば、肝機能の異常だけでなく、糖尿病や高脂血症、高血圧などメタボリックシンドロームを含めた様々な疾患にもつながっていきます。正しい検査と定期的な経過観察が大切です。

超音波検査ではここにあるような病気だけでなく、ほかにもいろいろな疾患の原因を調べたり、消化管の蠕動の程度や腸閉塞などの確認にも有用です。負担のない検査ですので、症状に合わせてリアルタイムに評価できるという非常に優れた検査と言えます。

症状のある方は

桐山クリニックでは症状に合わせて、内視鏡検査とともに超音波検査も行っています。おなかのことで気になることがある方は、遠慮なくお問い合わせ・ご来院ください。

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代表医師紹介

桐山 真典

医学博士

消化器内視鏡専門医・指導医

消化器病専門医ほか・・・